立山トンネルトロリーバス <説明>
富山側の立山 室堂と黒部ロープウェイに接続する大観峰を貫く「立山トンネル」には、トロリーバスが運行されている。日本でトロリーバスが運行されているのは、黒部ダムと長野の扇沢(大町市)を結ぶ、関電トンネルトロリーバスとここだけ。トロリーバスは無軌条電車として鉄道に分類されるそうだ。



弥陀ヶ原から室堂へ
1日目は疲れて早めに就寝、夜半に雨の音で目が覚めた。2日目の天気が心配だったが、朝には止んでいた。

バス停に向かうと、弥陀ヶ原は霧(雲?)に包まれていた。

霧の中から、ライトを点灯した高原バスが現れた。

あいにく、弥陀ヶ原から室堂は、こんな感じ。ひとまず、室堂はパスして、黒部ダムに向かうことにした。
室堂から大観峰へ
室堂からトロリーバスに乗車。駅はループ状になっていて、大観峰からのバスは向きを変えて停車し出発を待つ。数台のバスが連なって運行されて、トンネルの途中で反対方向のバスとすれ違う。写真は、室堂駅のバス整備場。

トンネルは真っ直ぐかと思いきや、カーブや急な坂もある。

運転席脇にあるのは新聞の束、立山ケーブルカー~立山高原バスとリレーされて運ばれている。高原バスは途中のバス停でも、ホテル向けの新聞を下ろしていた。

立山 雄山の山頂直下、ここから大観峰に向かって下っていく。

関電トンネルと同様、立山トンネルにも破砕帯があり、その区間だけ青いライトで照らされている。

「カシミール3D」でトンネルのルートを確認。室堂からのトンネルは、雄山の直下を通り雷殿へ。そこからカーブして、大観峰に抜けている。雷殿にはかつて駅があり、東一ノ越まで斜面を横切る登山道が崩落したため、駅は廃止されたそうだ。

室堂から直進してきたバスが大観峰へ向けて左にカーブする手前で、バスの正面に雷殿の入口に続くトンネルの先に外の光が見えた。
大観峰に到着。窓の外は明るい陽射しが差しているようだ。

トロリーポール
これを押さえておかないと、ただのバスの写真になってしまう。架線との接触部分は、結構複雑。見慣れたパンタグラフと違って、直流でプラス・マイナス2本のポール両方接触させて、絶縁も確保しないといけない。漏電に備えて路面に電気を逃がす、アースのための鉄球が後方ドアの下に見える。



当初は、ディーゼルエンジンのバスが運行されていたそうで、架線は後付けと云うことになる。天上の黒ずみは、排ガスによるものか。

<参考資料>
のりもの大図鑑【立山黒部アルペンルート】
http://www.alpen-route.com/enjoy_navi/vehicles/

