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nKアーカイブ

旅行やドライブで撮り貯めた写真と、行く先々で生じた疑問を調べた「自由研究」を紹介しています。

今日は、はじめて尽くし

※本日の本題は、後半「江戸のパノラマ」です。

その1
今日は、つくば市からつくばエクスプレス(TX)、千代田線と乗り継いで、渋谷区代々木まで出張に出掛けた。初めてTXに乗ったが、いつも利用している常磐線よりも圧倒的に早い。(でも、車内の騒音は気になった。)
あいにくの雨で、車窓からの風景は望めなかったのが残念。(筑波山から見えた、高層マンションを確認したかったのだが・・・。あッ!あくまでも、出張の途中のついでです。念のため。)


その2
もう一つの初めては、Suicaを使ったこと。(同僚からの借り物ですが・・・)
たまに電車に乗ると、切符の券売機でまごつくことが多い。路線図で目的駅まで料金を確認、料金区間を選んでも目的駅が表示されない!金額が同じなら問題無いとは、思うが、後ろに人が並んでいると操作方法を念入りに確認する訳にもいかない。(知らない人ですが、機械に弱いと思われたくないと云う、見栄もある訳で・・・)
そんな問題も、Suicaを使うと解消されることを実感。往路だけ借りる予定が、予定を変更。追加のチャージで、売店でサンドイッチを買ったり、コインロッカーを利用したりと、更に便利さを実感。たまにしか必要ないけど、Suicaを持とうかな・・・。


その3
出張も無事終了。同僚とは、現地解散。写真展「フェリーチェ・ベアトの東洋」を見るために、恵比寿ガーデンプレイスにある、東京都写真美術館に立ち寄った。(恵比寿駅で降りるのも初めて)


江戸のパノラマ

フェリーチェ・ベアトは、植民地化が進むアジアの国々や、幕末期の日本の風景を撮影した写真師。彼が愛宕山から撮影した江戸のパノラマ写真は、TBSのドラマ「JIN-仁」のオープニングで使われた。

初めて、愛宕山の下に並ぶ武家屋敷から遠くの町家まで、大小の瓦屋根が延々と連なる江戸のパノラマ写真を見たときは衝撃を受けた。数件の家屋敷を写した写真は、見たことがあると思うが、まさかこれほどの写真が現存しているとは思っていなかった。そのフェリーチェ・ベアトの写真展が開かれているのを、2,3日前に新聞で知り、パノラマ写真好きとしてはリスペクトもあって、写真展を見に行くことを決めた。

このパノラマ写真の撮影のためにフェリーチェ・ベアトは、愛宕山に暗室を設け、ガラス板に薬品を塗った湿板で撮影を行った。それまで、数分間かかっていた撮影が、湿板では数秒単位に改善されたそうだ。欠点として、ガラス板に塗った薬品が乾くまでに撮影しなければならなかったため、すぐ近くに暗室を設ける必要があった。(その後、ガラス乾板が登場し、湿板はすぐに姿を消す。)
そのような、状況下で撮影されたとは思えないほど、江戸の町を写したパノラマ写真の仕上がりはすばらしい。(このパノラマ写真は、ウィキペディアでも見ることができる)
これ以外にも、外国人の活動が規制されていたはずの日本の風景を撮影した写真とともに、武士から庶民まで幅広い職業の人々を撮った写真が展示されている。どれも昔の写真とは思えないほど仕上がりが良く、当時の人々が今にも動き出しそうに生き生きと写し取られている。日本と同様に、インド,中国,ビルマなどの風景や人物を写した写真が展示されている。

戦場カメラマン
そして、フェリーチェ・ベアトは、戦争写真のパイオニアでもあった。クリミア戦争やインドの独立戦争,第二次アヘン戦争など、戦禍の跡を撮影している。戦争の悲惨さを伝えるという側面と、欧米列強諸国の勝利を伝えるという側面があり、軍との密接な関係づくりが撮影の成功に結びついている。辛未洋擾(しんみようじょう)と呼ばれる、米海軍による朝鮮襲撃においては、従軍したフェリーチェ・ベアトは米国の勝利を印象づけるような写真を撮影している。(実質的には、米国が敗退している。丙寅洋擾(へいいんようじょう)という、朝鮮とフランスとの間で発生した戦争もあったが、こちらも朝鮮側の勝利に終わっている。)

勝利のコレクション
米国ペリー艦隊の来航は、平和裏に日本の開国に落ち着いたが、朝鮮へのアプローチは手荒いものだった。辛未洋擾を調べていると、下記の記事を見つけた。

辛未洋擾で米軍に略奪された「帥字旗」、返還されるのか [朝鮮日報]
http://www.asyura2.com/07/asia7/msg/693.html

米海軍がこれまでに戦争で奪った各国の旗は計350本程度にのぼるとのこと、フェリーチェ・ベアトは、この「帥字旗」を誇らしげに掲げる、米兵の姿も写している。
それにしても、建国二百数十年で、どんだけ戦争してるんだ!!

植民地の庶民の日常から、支配のための戦争、そして虐殺。フェリーチェ・ベアトの写真は、さまざまな風景をリアルに切り取っていた。


<参考資料>
フェリーチェ・ベアト(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/フェリーチェ・ベアト

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